引き剥がされたに違いない


その先に、と私たちは想う。未来では、と私たちは語る。まるで、それが其処にあることが普遍的で絶対的なものとして。続いているらしい。彼らが言うには。
でも、やっぱり、しかし、ねぇ、まるっきり信じちゃいけない。それでいて、それは自分の精神的な問題である。
そこにあったのがたまたま炭酸飲料で、普通の清涼飲料では解り得なかったことを炭酸は語ってくれた。
出口があると思ってはいけない。それくらいの覚悟で未来をゆけ。
静けさは時としてどんな爆音よりもうるさく響き、無は増え、元の場所へ還る。
再会を願う心は必ず何かに阻まれるということを必然として受け入れるにはあまりにも酷だ。
私たちは、未だ見ぬ大事なものを造る為に其処にいる。失った物を取り戻そうとするみたいに。あるいは、別れた恋人の面影を探すみたいに。

私はまたしても一冊(まぁ、正確には二冊だけど)の本に導かれたようだ。それは深い眠りから覚めるように。それは、突然に真剣な話題に変わったみたいにきっぱりとしていた。
この本を読むまで、私は彼らサイドの人間だった。


ISBN:4101001545:detail


海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)


明日からはこっちを読み始める。


流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)


この土日は読書に時間を費やした。私は常に本を読んでいたいと思った。それで、たまに誰かと見解を言い合ったりして。それは健康的で充分すぎる朝食を用意されたように満たされている。憧れるシチュエイションのひとつだ。村上春樹の、読書の魅力に惚れ直したウイークエンド。経験しないことに真実は存在しないと悟ったウイークエンド。